風疹について

原因・疫学】
　風疹ウイルスの接触または飛沫感染。　冬〜春〜初夏に多い。
25〜50％の不顕性感染がある。　　学童・生徒に多い。
予防接種】
　風疹ワクチン：生後12〜90月未満。左記以外の全年齢。
潜伏期間】
　14〜21日（通常16〜18日）
症状】
　小発疹が顔から徐々に全身に広がる。微熱、リンパ節の腫脹あり。　発疹は紅色の斑状丘疹で、2〜3日で消える。発疹は融合傾向少なく、落屑なく、色素沈着は残さない。
リンパ節腫脹（後頭部、耳後、頸部）は発疹期に著明となり数週間で消失する。
感染する期間】
　発疹が出る7日前から出たあと5日間。
治療】
　特異的治療はなし。対症療法。
合併症】
　関節炎：成人女性に多い。発疹出現後2〜3日目に出現。
脳炎：風疹患者1/1000〜6000人に出現。
血小板減少性紫斑病：風疹患者1/3000人に出現。紫斑を認める。
家庭での注意】
　1） 他への感染を予防する
　2） 全身をきれいにする。（清拭、下半身シャワーなど）
　3） 栄養の低下を防ぐ。消化のよいもの、小児の好むものを与える。
出席停止のめやす】
　発疹が消えるまで。
その他】
　妊娠初期の妊婦の感染により白内障、心疾患、難聴などの先天性風疹症候群の子供が生まれることがある。

　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　

---

---