マシンについて

原因・疫学】　麻疹ウイルスの飛沫感染。 不顕性感染はほとんどない。乳幼児に多い。　一度感染すると免疫を獲得する。
予防接種】 　麻疹ワクチン：生後12〜90月未満と就学前の二回。　左記以外の全年齢。
潜伏期間】 　9〜11日間
感染する期間】 発疹が出る7日前から出たあと3日間。
症状】 1）カタル期：発熱、風邪様症状、結膜炎症状（眼脂、結膜充血、まぶしさ）、口の中の斑点
　　　　　　（コプリック斑）や口内炎ではじまる。一時、体温が低下した後、再度高熱となるとともに、
　　　　　　　発疹が出現する。
　　　　2）発疹期：発疹は、頭髪の生え際からはじまり、顔、首、体、手足へ広がる。発疹が全身に広がると
　　　　　　　解熱しはじめる。
　　　　3）回復期：発疹は、暗赤色で少し盛り上がり、融合していく。 10日ほどで米ぬか様の落屑がみられ、
　　　　　　　色素沈着を残す。
治療】 　特別な場合を除いて、特異的治療法はなし。対症療法。合併症の治療。
合併症】　　脱水症、気管支炎、肺炎、中耳炎、咽頭・喉頭炎、血小板減少、脳炎等。
　　　　　　麻疹脳炎：1/10000〜20000人で出現。麻疹の重症度には関係しない。
家庭での注意】1） 安静にする。
　　　　　　　　�@    室内は換気を十分に行う。
　　　　　　　　�A    まぶしがるので、直射日光に注意し、部屋が明るすぎないようにする。
　　　　　　　　�B    熱のあるときは臥床し、そのあとは部屋で遊ばせる。
　　　　　　　2） 清潔にする。
　　　　　　　　�@    発疹があっても体を拭いて清潔にする。その際、強く拭きすぎて皮膚を傷つけない。
　　　　　　　　�A    うがいをして、口の中を清潔にする。
　　　　　　　　�B    眼脂は綿棒等でふき取る。
　　　　　　　3） 栄養の低下を防ぐ。
　　　　　　　　�@    消化の良いもの、好みのものを与える。
　　　　　　　　�A    水分を多く取る。（スポーツドリンク等）
　　　　　　　4） 他への感染を防ぐ。
　　　　　　　　�@    家庭での隔離は不可能なので、兄弟の接触はやむをえない。
　　　　　　　　�A    患児と接するものは、手洗いを励行する。
出席停止のめやす】 　熱がなくなって3日たつまで。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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