手足口病について

原因・疫学】
　コクサッキーＡ16（ＣＡ16）、エンテロウイルス71（ＥＶ71）等の飛沫、糞口感染。水疱内容からの直接感染。　乳幼児に多い。 一度罹患しても異なるタイプのウイルスで同様の症状が出現することがあり、この場合、再発したように見えます。　流行のピークは夏、しかし、秋〜冬に発生することもある。　2011年以降は新しいタイプのウイルスで症状がやや強くでることが多い。
予防接種】
　特になし。
潜伏期間】
　約3〜5日
症状】
　口腔粘膜、四肢末端（手のひら、足底、足背、まれに臀部）に水疱性の発疹（2〜5ｍｍ）が出現する。発疹はすべての部位の症状がそろわず、手・足、手・口のみのこともある。
　発症者の約1/3に軽度の発熱がある。　数日間で自然治癒する。 まれに、症状がおさまってから爪の変化をきたすこともある。
感染する期間】
　急性期の感染力が強い。回復後も2〜4週間糞便中にウイルスの排出あり。
治療】
　特異的な治療法はなし、対症療法。
合併症】
　まれに髄膜炎、小脳失調、脳炎。
頭痛・嘔吐、発熱の持続、高熱がある場合に注意が必要です。
家庭での注意】
　1） 排泄物の扱いに注意が必要です。
　　�@    手洗いの励行。
　2）咽頭痛などによる食欲低下、飲水低下による脱水に注意してください。
　3）経過中に、元気がない、頭痛・嘔吐、発熱の持続、高熱がある場合に特に注意が必要です。
出席停止のめやす】
　症状消失時。糞便へのウイルスの排出は長期に続くが厳密な流行阻止効果は期待できないので登校登園停止は余り意味がない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　

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